2016年12月10日土曜日

分かりにくい「子供のトラウマ」

心理療法士の加藤絢子です❢
今回のブログは、「子どものトラウマ」についてお話しをしたいと思います。



ケロッとしているけれど

子どものトラウマは、大人のトラウマとは違う形で現われることもあります。

どちらかと言うと、大人よりも「トラウマ」ということが分かりにくいと思います。







トラウマに繋がるような事件や事故を体験した直後に、いかにも「トラウマを受けた」というふうに見える子どもは、それほど多くありません。

むしろケロッとして見えることも多く、「しっかりしている」などと評価されていることもあります。


実際には、子どもは大人よりもトラウマを受けやすいことが知られています。

「自分、身近な人、世界への信頼感」を支える経験が少ないということも関係しているのでしょう。


※過去のブログ「自分、身近な人、世界への信頼感」も合わせて読んでみてくださいね。



ケロリとしていたから大丈夫そうだ、と簡単に決めつけずに、子どもならではの症状の出方に注意する必要があります。


適切に対処すれば、子どもは回復も早いことが知られています。






子どものPTSDの場合も、大人と同様の以下の症状の構造は同じです。

・再体験症状
本人の意思に関係なく勝手に思い出される嫌な記憶

・回避症状
(トラウマ体験を思わせる"物・状況・場所・人を避ける)

・覚醒亢進症状
(入眠困難・怒りの爆発・集中困難・過度の警戒心など)


子どものPTSDは、大人と同様の症状がありますが、現われ方は少々違うことがあります。


例えば・・・

再体験症状である「夢」は、はっきりとした内容のない恐ろしい夢である場合もあります。



また、トラウマの再演が、反復する遊びという形で起こることがあります。

例えば・・・

激しい自動車事故に遭った子どもが、おもちゃの自動車を使って衝突を繰り返し再現し続ける、などというようにです。

子どもはそれが自分のトラウマを反映しているとは自覚していないことが一般的です。





子どもの罪悪感は、大人の場合よりもさらに飛躍していることが少なくなく、「自分が昨日、おもちゃを片付けなかったからこんなことになったのだ」などと全く関係のない形で自分を責めていることもあります。


小さな子どもの場合には、いろいろな気持ちを確認したり言葉で表現したりすることができないので、症状が行動の変化として現われることが一般的です。


例えば・・・
学校での様子が変わります。

落ち着いて授業を受けられなくなったり、勉強に集中できなくなったり、成績が下がったりします。

そして、感情コントロール障害は、すぐにケンカをするようになる、いじめをするようになる、反抗的になる、という形でも現れます。




覚醒亢進症状である不眠は、子どもにもよく見られます。

それは「眠れない」という形をとることもありますし、夜中に突然目を覚ますこともあります。

ひどい寝ぼけを起こすこともあります。



「赤ちゃん返り」もよく見られる現象です。

赤ちゃん返りをすることで、少し余裕を作り、「自分、身近な人、世界への信頼感」を無意識のうちに確かめているのかもしれません。






まとめ


子どもの場合にも、大人と同じように、安心できる環境を提供したり、話を聴いて肯定したり、本人が希望することをやってあげたりすることによって、「自分、身近な人、世界への信頼感」が取り戻されていきます。

また、特に子どもの場合には、発達を考慮する必要があります。
人間は、「自分、身近な人、世界への信頼感」がある程度ないと、正常な発達課題に取り組むことができなくなってしまいますので、特に注意が必要です。

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