2016年11月29日火曜日

トラウマによる感情コントロール障害

心理療法士の加藤絢子です❢
今回のブログは、「複雑性PTSD」についてお話しをしたいと思います。


複雑性PTSD

現在の診断基準は、主に戦闘体験やレイプによるトラウマの研究に基づいて作られているため、全てのトラウマ反応を代表しているわけではありません。




トラウマの中でも、軽視できない深刻なものとして、家庭内で起こる虐待などによるものがあります。

このタイプのトラウマ体験は、逃げられない場所において、一方的な力関係のもと長期に渡って繰り返されるところに特徴があります。

トラウマ体験をした人は、二度とそのような体験をしたくないと思うものですし、心身に起こるトラウマ反応は二度と傷付かないようにするための防御反応であるとも言えるのですが、そのようなトラウマ体験が日常的に繰り返されてしまうところが虐待などの問題の深刻な点です。


このような長期におよぶ虐待的環境で生じる病態は、まさに「複雑性PTSD」だと思います。


症状は・・・

あらゆる領域に危険があるような気がして、誰を信じたらよいか分からず、自分自身のことも全く信じられない、という状況下で起こってくる症状です。






感情コントロールの障害


通常よりも低いレベルの刺激で、通常よりも激しい感情的反応が起こり、元のレベルに戻るのに時間がかかる、という傾向が見られます。

強い怒りはよく見られる感情で、「容易に、強く、長く怒る」という形をとります。

はたから見ると、「些細なことで酷く怒りだし、抑えることができない」というふうに見えることも少なくありません。



その他、怒りを感じることを怖れたり、怒りを適切に表現することが難しかったり、という人もいます。

怒りを怖れる結果、人と親しくなったり自分の気持ちを打ち明けたりすることを避けてしまう人も少なくありません。

また、感じた怒りを適切に表現できず、自分の中に抱え込んでしまう人もいます。

そのことが、自傷行為や過食などにつながる場合もあります。

感情コントロールが難しい人の中には、感情が高まると「解離」を一過性に起こす人もいます。






自己破壊的な行動


リストカットなどの自傷行為や、明らかに自分が損失を被るような行動を衝動的にとったりします。

特に性的トラウマのある人は、性的逸脱行為に至ることもあります。

一般に、自傷行為は、「自分を傷つけるため」というよりも、「解離」を起こすためのきっかけ作りとして行われることが多いものです。


例えば、

リストカットをすることも、「痛みを感じたいから」ではなく、「ぼうっとして心の痛みを忘れたいから」という理由であることのほうが多く、圧倒的な苦しい感情から束の間逃れるための試みであると言えます。

ですから、「自分を傷つけるのはやめなさい」と言っても全く説得力はなく、「苦しみを分かってくれない」と感じられてしまうのです。





解離症状


解離というのは、さまざまなレベルで意識の連続性・統合性が絶たれる状態を言います。

「自分を外から見ている感じ」
「現実感がない」
「ぼうっとしている」
「全く記憶にない」

そして・・・
「多重人格」まで、さまざまな形があります。


解離症状は、もともとは、自己防衛的な意味のあるもので、あまりにも苦しい状況に耐えられず、しかも、物理的に逃げ出すこともできないときに、「精神的にその場から逃げる」という目的を持った症状です。

虐待など、トラウマ体験が長期に渡って繰り返し起こっている場合には、解離をするのが、上手になってきます。

苦しみを感じるとすぐに解離するようになり、やがてほとんど自動的に解離するようになってきます。

そのような状況下での解離は、一種の自己防衛能力と言えますが、危険がない日常生活でもストレスを感じるとすぐに解離するようになると、生活に支障をきたし、「症状」となります。

例えば、

習慣的に万引きを繰り返している人の中には、それが解離下で起こっておりコントロールできない、というケースもあるのです。




0 件のコメント:

コメントを投稿

五月病は波動数を高めて乗り切って❣❣人生だって変わる✨

今週末からゴールデンウィークスタートですね 💛 長いお休みの方だと9連休になるのかな。 今日は、 ゴールデンウイーク明けに一時的に増加する 『 五月病 』についてお話ししますね。 そして、 『 五月病 』対策として〝波動数...