2016年6月11日土曜日

自分の嫌いなところ

自分の好きなところ見つけようね!!




自己肯定感を高めるためのアプローチとしてよく耳にする言葉・・


それは、「自分の好きなところを見つけよう!!」というタイプのもの。

私は、あまり効果があると思っていませんし、効果があったという実例も見たことがありません。

一時的には効果があるように思えても、結局、元に戻ってしまう。

私は、その正反対、「自分の嫌いなところに目を向ける」ということを提案している。


「自分の好きなところを見つけよう!」

これは、あくまでも自分が持っているよい条件を探す、という「条件」がベースになっており、自分の全存在を肯定することにはならない。




では、「自分の嫌いなところに目を向ける」はどうなの?

もちろん愉快なことではないよね。
それに、普段あまり見ないようにして生きているかもしれません。

それでも、そういうところに目を向けてみると、自分の力が見えてくる。

人それぞれ、生まれ持ったものも、これまでの体験も違うでしょう。

「条件付きの敬意(好き)」というのは、そういう、本人にはどうしようもないことについて「優れている」かどうかの評価を下すようなもの。

しかし、「自分の嫌いなところに目を向ける」というふうに考えると、自分のことが全く違って見えてくる。

それは、

「それだけのハンディを背負いながら頑張って生きてきた自分」

その、「ハンディ」は、先天的なものかもしれないし、成育過程で明らかになってきた心身のハンディかもしれない。

あるいは、思わぬひどい体験をして生まれた、警戒心や人間不信かもしれませんし、現在抱えている病気かもしれません。



事例

ADHDと診断されたA美さん。


「私は、片付けができない」

「周りには隠しているが、ADHDと診断された」

「そんな自分がすごくイヤ」

ADHDの人と、そうでない人とでは、片付けという課題のハードルが全く違うのだ。


「自分の嫌いなところに目を向ける」ということは、そんなハンディの中でも、他の人とできるだけ同じように生きてきた自分を認めるということ。

多くの人が自分のハンディを自覚していると思います。

そして、

「こんなふうでなければよかったのに」
「こんな自分が嫌い」
「なんで私だけ」

と、思っているでしょう。

このような感じ方は、もちろん自己肯定感を高めることにはならない。



しかしそれはあくまでも、「条件」にとらわれた感覚。

「条件」だけを考えれば、不公平なことも、理不尽なことも、いくらでもあるよね。

でも、無条件の敬意(好き)は、「条件」と無関係。

むしろ、「悪い条件」の中でも生きてきた自分、頑張ってきた自分こそ、無条件で認めることができるのだ。

「自分は恵まれていない」と思ってきた人ほど、そんな中で頑張ってきた自分を認めてあげてくださいね。

涙が出るほどに、自分が愛おしくなると思います。

「誰だって、恵まれていないところはあるのだ」と叱咤激励してくる人もいるかもしれません。

でも、「誰だって」のレベルは人のよってずいぶん違いますし、頑張って生きてきた人をおとしめても、プラスの効果は何もありません。

大切なのは、そんな中でも一生懸命、生き延びてきた自分や他人に敬意を持つことなのです。



1 件のコメント:

  1. amapsy.com鳥羽田あきら
    自己肯定感を促すことが有効でないことや実例が数少ないのは、もっともだと思います。社会的下層に位置する人たちにとって、自己肯定感を促すことは、金銭的余裕がある方にとっては、現実逃避の肯定にしかならず、共感を得ることの真逆の行為かと。わかりやすく言えば、ホームレスの方々に性格にいいとこあるよ! といったところで何の益もないということです。「嫌いなところに目を向ける」というよりもコンプレックスの方がニュアンスとして近い気がします。本当に嫌いなところのただ羅列という作業になるのではなくて、人間誰しもが抱える弱点のうちの一体どれに焦点をあて、それを課題と捉えているか? 別の言葉で言うと志向性の確認という意味の第一歩として「嫌いなところに目を向ける」というのは非常に有益のように感じます。目的が決まれば、後押しをして、あとは社会との折り合い、なんですかね。コメントしようとするとHNではしにくいですねw

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