2016年5月22日日曜日

私は治療もカウンセリングも効かない

過去にどんな治療やカウンセリングを受けた?





今までにいろいろな治療を受けてきた・・・。
カウンセリングも受けたことがある。
いずれもパッとしなかった。

このような方が、よく私のところに訪れる。
「私は治らない」と何も期待できないという表情で淡々と訴える。
中には、苦しみ抜いた表情と声で訴える方もいるが、やはり何も期待できないという気持ちは同じだ。

ただ、「これで最後」「イチかバチかの賭け」で、私のところへ無期待のまま訪れる。

私は、「治らない」という結論に達するのは妥当ではないと思っている。
許す範囲で、今まで受けてきた治療を少し振り返ってもらっている。

話を聴いていると、治療やカウンセリングが効かなかった要素が必ず出てくる。
治療やカウンセリングが効かないのが当たり前の要素が、である。



治療者・心理療法士との関係①

治療・施行の中には、比較的中立的な姿勢をとるものもある。
何かを話しても、治療者・施行者が多くを語ってくれず、沈黙を保っているようなタイプの治療・施行である。

このタイプの治療・施行は、社交不安障害という病気とは相性がよくない。

「人が自分をどう見るか」ということが不安な人にとって、「相手が何を考えているのかわからない」という状況は苦痛だからだ。

そして、それは・・
「何を考えているのかわからない」というところから「私のことを変だと思っているのではないか」というところに安易に進んでしまう。




治療者・心理療法士との関係②

治療者・心理療法士から「誰でもそのくらいの不安は乗り越えている」などと言われたことがあるとしたら、その治療者・心理療法士は社交不安障害を病気として見ていない証拠である。

病気と人格を混同するタイプの治療は、プラスにならない。



治療者・心理療法士との関係③

数としてはかなり少ないですが、ネガティブな評価を下す治療者・心理療法士に遭遇してしまったとしたら、それこそ病気のテーマを直撃しているわけですからかなりのダメージになりかねません。

その治療者・心理療法士が実際にネガティブな評価を下していたかどうかはわかりませんが、クライエントがそのように体験したのだとしたら、それは実際にネガティブな評価を下されたのと同じ効果を持つことになる。

本来、自分を助けてくれるはずの立場の人にすら否定されたというふうに捉えれば、絶望的にもなる。




過去の治療・カウンセリングのなかで、自分がそのように感じたことがあったとしても、だから自分は治らないというわけではないのだ、ということを認識してください。

単に、社交不安障害という病気に合わない対応をされたということにすぎません。


 

注意

社交不安障害に有効であると分かっている認知行動療法は、温かい関係が基本になる。

「認知行動療法」という名前で行われているものであっても、批判されている感じがしたり、温かい安心感を抱けなかったりするようでしたら、名前倒れの治療・施行である可能性がある。

「治療・カウンセリングに安心できない」と治療者・心理療法士に言った時に不機嫌になったりするような場合は、まず、名前倒れである可能性が高い。



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